朝の光をしっかり浴びて気分も寝付きもスッキリ

目覚めが悪い、一日中頭がぼーっとして集中できない、なんて経験ありませんか?
これは、きちんと太陽の光を浴びていないからかもしれません。

朝起きて窓を開け、太陽の光を浴びる。
たったこれだけで気分も寝付きもスッキリできるんです。

体内時計を正常に機能させる太陽の光とは

朝太陽の光を浴びることによって脳が朝だと自覚し、睡眠を促すメラトニンというホルモンの分泌が止まり、脳を覚醒させるホルモンであるセロトニンの分泌が活発になります。
メラトニンは夕方暗くなってくると分泌を開始し、太陽の光を浴びてから約15時間後に分泌量が増え、眠るための準備を始め、朝、太陽の光を浴びることで分泌が止まり、脳を覚醒させる働きをもっています。

この一連のサイクルが体内時計と呼ばれるものです。

わたしたち人間は、体内時計のおかげで環境の変化や季節の変化に柔軟に対応することができます。
日照時間や気温が変わっても朝目覚め、夜になると眠たくなりぐっすり睡眠をとることができるのはこの体内時計が正常に働くおかげです。

朝の光は体内時計のズレを修正していた

実際には人間の体内時計の周期は25時間と言われています。

光を浴びない生活をしていると、毎日1時間ずつ後ろへずれていってしまいます。
その1時間のズレを修正してくれるのが朝の太陽なのです。朝の太陽の光には体内時計をリセットする重要な働きがあるのです。

精神の安定にも太陽の光は有効

体内のセロトニンが不足すると、感情のコントロールが効きにくくなります。

気分が落ち着かず、情緒不安定になりやすく、イライラや便秘、慢性的な疲労など健康と美容に悪いことばかりです。
海外の調査では太陽をよく浴びる人は浴びない人に比べて寿命が長いという結果もあります。

太陽の光を浴びることへの心配は?

太陽の光といえば紫外線が気になるところですが、実は悪いことばかりではないようです。

太陽の光を浴びることによって体内でビタミンDが生成されます
これは、骨を丈夫にしたり、健康を維持し、病気を防ぐ意味でも欠かせないものなのです。

太陽の光を浴びるだけでビタミンDを体内に作ることができるので、是非試してみてください。
夏場であれば10分ほど、冬の曇ったにでも30分くらい浴びれば効果があるそうです。
ただし、浴びすぎるとシミやそばかすの原因になるので注意してください。

太陽の光以外にもあるセロトニンを増やす方法とは

セロトニンの原料となるのはトリプトファンというアミノ酸の一種です。

トリプトファンは肉や魚、豆類、ナッツ、豆乳や乳製品に豊富に含まれている物質で、タンパク質が多い食品に多く含まれています。
健康的な食事ができていれば問題ないのですが、食生活が不規則だったり、寝つきが悪いなど自覚症状があるならサプリメントで補給するのも有効です。

運動で体を動かす

トリプトファンを毎日の食事やサプリで補給するのに加えて軽い運動を行うのがおススメです。
特にリズム運動が効果的だと言われています。

リズム運動とは、一定の動作を繰り返し行う運動のことで、ジョギングやサイクリング、手軽にできるものとしては踏み台昇降などです。
リズム運動を10分間同じリズムで行うことでセロトニンの分泌が増えるとの研究結果もあります。
体にあまり負荷をかけず、継続して行うことでセロトニン増加に効果があります。

さいごに

毎朝、窓を開けて直接日光の光を浴びましょう。
朝時間がなければ通勤、通学中に屋根の外に出てみる、地下を歩かず地上に少し出てみるだけでも効果的です。
朝の光を体中で受け止めて気分スッキリと一日を始めたいですね。

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