大学に入学して、まず戸惑うのが授業の進め方ではないでしょうか。
ここでは、高校までの勉強と大学での勉強の違いについて考えてみます。
大学での勉強の特色を理解することが落第しないための第一歩です。
さまざまな授業形態がある
大学に入ってまず驚くのが、その授業形態の多様さではないでしょうか。
高校までのクラス制の授業と違い、大学では自分で受講する授業を決め、自分で時間割を作ることになります。
さらに、場合によっては他のキャンパスまで移動しなくてはならないこともあります。
教室も、数百人が入るホールのような大教室から先生を囲んでの会議室のような教室までさまざまなものがあります。
履修を決める際にはこうした授業形態も頭に入れておく必要があります。
授業時間も違う
授業時間も高校までは多くの学校が50分、大学では90分が多いでしょう。
時間にしても約2倍長くなるものですから、慣れないうちは最後まで集中力が続かないかもしれません。
さらに、連続で授業を受けるとなると疲れてしまい、ついついサボりがちになってしまいます。
そうならないためには、あまり詰め込みすぎないように授業を組み立てることも大切です。
正解がないのが大学での勉強
そして一番の違いは、語弊を恐れずに言ってしまえば、「正解」がない、ということです。
これは特に文系の科目について顕著に見られます。
高校時代は一部の問題を除いて、解答が用意されていて、それを覚えて答えれば高得点が得られるものでした。
テストの後には○×と点数がついて返却されますが、大学の授業では解答例こそあれ、「正解」という名の解答はありません。
また、テストが返却されないことの方が多いでしょう。
大学の授業では答えのないものを探す力や、考える能力が試されます。
これはそのまま社会に出てからも役に立つ基礎力となります。
なので、論理さえ通っていれば例えその先生の考え方と逆の結論を採っても許されることがあります。
これも高校までにはない大学での勉強の面白さの一つでもあります。